放っておくと危険?血糖値を下げるためにできる簡単習慣は「飲み物」から

お茶

血糖値が高いと健康に様々なリスクが生じることが知られています。特に糖尿病や動脈硬化など、重大な疾患の原因ともなるため、日常的な血糖値管理は非常に重要です。

この記事では、血糖値を下げる効果的な飲み物とその飲み方について詳しく解説します。日常生活に取り入れやすい方法を知ることで、健康維持や病気の予防に役立てましょう。

医学的に証明された飲み物や、低GI食品を使用した飲み物を選ぶことで、血糖値のコントロールが期待できます。さらに、特定保健用食品(トクホ)に認定された飲料を活用することで、より効果的に血糖値を管理することが可能です。

父は糖尿病で亡くなり、母も糖尿病になっている糖尿病遺伝子エリートの私が解説します。
ちなみに、以前は血糖値で健康診断でひっかかることもありましたがこの数年血糖値でひっかかることが無くなりました!ありがとう野草たち(^o^)

布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太

執筆者:
布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太
野草茶・ハーブティー・薬膳茶を研究し、美味しく健康効果の高いお茶を求め日本各地を訪ねている専門家。
腸内細菌の遺伝子検査によるアドザイザーも行っており、「健康は腸から、腸は食物繊維から、食物繊維はお茶から」が口癖。

パーソナル薬膳茶マイスター、パーソナルヘルス協会認定パーソナル腸活コーチ、経営学修士

血糖値が高くなる原因とは?

そもそも血糖値とは?

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を指します。ブドウ糖は私たちの体がエネルギー源として使うもので、食事によって摂取されます。食事を摂ると、炭水化物が消化されてブドウ糖となり、血液中に吸収されることで血糖値が上がります。

血糖値はホルモンの一種であるインスリンによって調整されます。インスリンは膵臓から分泌され、血液中のブドウ糖を細胞に取り込みやすくし、エネルギーとして使用されるか、脂肪として貯蔵されます。しかし、インスリンの働きが悪くなると、血糖値が高くなりやすくなります。

血糖値の正常範囲は空腹時で70〜99mg/dLとされており、食後2時間経過後の値が140mg/dL未満が正常とされます。この値を超えると、血糖値が高い状態とみなされ、適切な管理が必要になります。

血糖値が高くなる生活習慣

血糖値が高くなる生活習慣として、まず挙げられるのは不規則な食生活です。朝食を抜いたり、遅い時間に食事を摂ることで、血糖値が急激に上昇することがあります。さらに、高糖質・高カロリーな食事を摂り続けると、インスリンの分泌が追いつかず、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

運動不足も血糖値の上昇に繋がります。運動をすることで、筋肉がブドウ糖をエネルギー源として消費しやすくなり、血糖値が安定します。しかし、運動不足だと、エネルギー消費が少なく、ブドウ糖が血液中に滞在しやすくなります。

ストレスも血糖値上昇の一因です。ストレスを感じると、体はコルチゾールというホルモンを分泌し、このホルモンは血糖値を上昇させる働きがあります。長期間のストレスは血糖値管理を難しくし、結果として高血糖状態が続くことがあります。

血糖値が高いと起こるリスク

血糖値が高い状態が続くと、さまざまな健康リスクが生じます。代表的なものとして糖尿病があります。糖尿病は、体内でインスリンが適切に機能しなくなるため、血糖値が慢性的に高い状態が続く病気です。糖尿病になると、合併症として神経障害、腎臓病、視力低下などが起こる可能性があります。

動脈硬化も血糖値が高いことによるリスクの一つです。高血糖状態が続くと、血管の内壁にダメージを与え、コレステロールなどが蓄積しやすくなります。これが動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気に繋がることがあります。

さらに、血糖値が高い状態は体の免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくすることもあります。また、傷の治りが遅くなったり、慢性的な疲労感を感じることも多くあります。

血糖値を下げる飲み物おすすめ5選

血糖値を下げるためにおすすめの飲み物を5つ紹介します。それぞれの特性と効果的な飲み方を詳しく説明します。

桑の葉茶|糖の吸収を抑える話題の健康茶

桑の葉茶は、古くから健康茶として知られていますが、最近特に注目されているのは糖の吸収を抑える効果です。緑茶のようにさっぱりとした味わいで、食事中や食後に飲みやすいのが魅力です。

桑の葉には、ポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれており、これが血糖値の急激な上昇を防ぐ役割を果たします。特に、食事後の血糖値スパイクを抑えるのに役立ちます。日本だけでなく、アジア全体で広く利用されている桑の葉茶は、健康食品としての地位を確立しています。

効果的な飲み方として、桑の葉茶は食前や食後に飲むのが理想的です。これにより、食事から摂取した糖の吸収が緩やかになり、血糖値のコントロールがしやすくなります。市販の桑の葉茶はティーバッグ形式が多く、簡単に準備できるので、忙しい現代人にもぴったりです。

さらに桑茶では粉末茶もおすすめです。きれいな緑色でほんのり甘く、アイスではグビグビのめる優れモノ。ホットでは甘さが引き立ちます。
私は桑茶粉末を焼酎で割った桑茶ハイがお気に入りで、夏の晩酌は桑茶ハイと決まっています笑

近所の居酒屋さんに紹介したら大人気になり、夏場はビールより桑茶ハイが売れてるとか!

どくだみ茶|デトックスと血糖サポート

どくだみ茶は、デトックス効果とともに血糖値サポートも期待できる飲み物です。どくだみには、フラボノイドやポリフェノールが豊富に含まれており、これらが血糖値の上昇を抑える役割を果たします。

どくだみ茶は、特有の苦味と香りが特徴ですが、蜂蜜やレモンを加えることで飲みやすくなります。毎日のルーチンに取り入れることで、自然な方法で血糖値を管理することができます。特に、血糖値が気になる方には食事と一緒に摂取するのがおすすめです。

この茶は、利尿作用があり、体内の余分な水分や老廃物を排出する効果も持っています。そのため、むくみの解消やデトックス効果も期待でき、これらの効果が相まって、どくだみ茶は健康維持に役立つ飲み物として多くの人に支持されています。

グァバ茶|ポリフェノールで糖の分解をサポート

グァバ茶は、グァバの葉から作られる健康茶で、特にポリフェノールが豊富に含まれています。このポリフェノールが血糖値の上昇を抑える効果があるとされています。具体的には、糖の吸収を緩やかにすることで、食後の血糖値スパイクを防ぐ役割を果たします。

グァバ茶は、やや甘みのある穏やかな味わいが特徴で、飲みやすいと評判です。食前や食後に飲むことで、糖の吸収を効果的に抑えることができます。また、グァバ茶は抗酸化作用も持っており、老化防止や健康維持にも役立ちます。

市販されているグァバ茶はティーバッグタイプが主流で、自宅や職場でも簡単に楽しむことができます。お湯を注ぐだけで、手軽に健康効果を感じられるグァバ茶を、ぜひ日常の一部に取り入れて、血糖値管理を始めてみてください。

ルイボスティー|ノンカフェインで続けやすい

ルイボスティーは、南アフリカ原産の植物から作られるお茶で、ノンカフェインであることから、寝る前やカフェインを避けたい方にも最適です。ルイボスティーには、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれており、これが血糖値の管理に役立つとされています。

ルイボスティーの味わいは癖が少なく、マイルドで飲みやすいのが特徴です。食前や食後に飲むことで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。日常的に飲むことで、安定した血糖値管理が可能になります。

さらに、ルイボスティーにはミネラルも豊富に含まれており、これが体のバランスを整える役割も果たします。ノンカフェインのため、妊娠中の女性やカフェイン過敏の方でも安心して飲むことができる点も大きなメリットです。

黒豆茶|イソフラボンでホルモンバランス&血糖サポート

黒豆茶は、黒豆を焙煎して作られるお茶で、イソフラボンが豊富に含まれています。このイソフラボンがホルモンバランスを整え、血糖値のコントロールにも良い影響を与えるとされています。

黒豆茶は香ばしい風味が特徴で、ほのかな甘みがあり、とても飲みやすいです。食後のお茶として最適で、血糖値の急上昇を緩やかに抑えるのに役立ちます。また、イソフラボンの効果で、女性の健康にも特に良い影響を与えます。

さらに、黒豆茶にはアントシアニンという抗酸化物質も含まれており、これが血管の健康を保ち、動脈硬化の予防にも役立ちます。全身の健康をサポートする黒豆茶は、特に中高年の方におすすめです。

本当はこのお茶も 過去の記事紹介

あまり布袋農園のものばかり紹介するのもな、とも思いますが控えめに紹介します。
私が糖尿病エリートなため、血糖値に効くお茶には力を入れています。。。

・サラシア茶 血糖値や体型管理が気になる方へ。ダイエットにもおすすめの「サラシア茶」の効能とは?
・菊芋粉末 更年期をいたわる、からだとこころにやさしいレシピとお茶
・杜仲茶 杜仲茶の効果がすごい!血圧・ダイエットに効果的な理由とは?

血糖値を上げにくい飲み物の選び方

血糖値を上げにくい飲み物を選ぶには、糖質やカロリーが低いものを選ぶことが重要です。また、成分表示をチェックし、無糖や低GI飲料を選ぶようにしましょう。

糖質・カロリーの見極め方

血糖値を上げにくい飲み物を選ぶ際に重要なポイントは、糖質とカロリーの見極め方です。まず、飲み物の成分表示を確認し、炭水化物の量とそのうちの糖質をチェックします。例えば、緑茶やウーロン茶など無糖のものは糖質がほとんど含まれず、安全です。

また、カロリーも血糖値に影響を与えます。カロリーが低い飲み物は、総摂取カロリーを抑えることができ、血糖値のコントロールに役立ちます。具体的には、炭酸飲料やエナジードリンクは高カロリーであるため避けるべきです。

糖質オフ飲料やカロリーゼロ飲料も選択肢としてありますが、これらはしばしば人工甘味料が使用されています。そのため、成分表示をしっかり確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。

市販品の選び方とラベルの読み方

市販の飲み物を選ぶ際には、ラベルの読み方を知っておくことが非常に重要です。成分表示や栄養価表示を正確に理解することで、自分に合った飲み物を選ぶことができます。

まず、成分表示欄には、含まれているすべての成分が記載されています。特に注目すべきは、糖分や人工甘味料、保存料などの添加物です。無糖や低糖、糖質オフと記載されている飲み物を選ぶと良いでしょう。

次に、栄養価表示には、100mlあたりや1本あたりのエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムなどの含有量が記載されています。この情報を元に、1日の摂取量と照らし合わせて選ぶことができます。

さらに、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品のマークが付いている飲み物は、一定の基準を満たしているため、血糖値のコントロールに適している場合が多いです。これらのマークが付いているか確認することで、より安心して選ぶことができます。

特定保健用食品(トクホ)の活用

特定保健用食品は、血糖値管理に効果的な飲み物を選ぶ際に有益です。

トクホ飲料の効果的な選び方

血糖値を下げるためには、特定保健用食品(トクホ)認定を受けた飲料が非常に効果的です。トクホ飲料を選ぶ際には、まずパッケージに表示されたトクホマークを確認しましょう。これは、厚生労働省がその食品の健康効果を科学的に審査し、認めた証です。

次に、成分表や含有成分の説明にも目を通しましょう。血糖値を下げる効果があるとされる成分には、ポリフェノールやカテキン、クロロゲン酸などがあります。これらの成分が含まれていることを確認し、含有量についても比較検討することが重要です。

飲み物の価格や手に入りやすさも選ぶ際のポイントになります。日常的に続けるためには、無理なく購入できる価格であることが大切です。また、インターネットやスーパーなど、手軽に購入できる場所が多い飲料を選ぶと、続けやすくなります。

特定保健用食品のメリット

特定保健用食品(トクホ)は、血糖値を下げることに役立つ多くのメリットを持っています。まず、政府の認可を受けているため、安全性や効果が科学的に保証されています。このため、消費者は安心して摂取することができます。

次に、トクホ食品は、日常的に取り入れやすい形で提供されていることが多いです。飲み物やスナックなど、普段の生活に気軽に取り入れることが可能です。これにより、特別な努力を要せずに健康維持ができます。

また、トクホ食品には、血糖値をコントロールするための成分がバランスよく含まれていることが多く、効果的に血糖値を下げる手助けをします。さらに、持続可能性もメリットの一つです。日常生活に無理なく取り入れることができるので、長期間続けやすく、継続して摂取することで、より安定した血糖値コントロールが期待できます。

絶対避けるべき血糖値を上げる飲み物

血糖値を下げるために避けるべき飲み物を知ることも重要です。

清涼飲料水のリスク

清涼飲料水は普段よく飲まれるものですが、血糖値に及ぼす影響は無視できません。多くの清涼飲料水には大量の砂糖が含まれており、これが直接的に血糖値を急上昇させます。例えば、一般的な500mlの炭酸飲料には角砂糖10個以上に相当する砂糖が含まれています。

これにより、インスリンの分泌が急増し、長期的にはインスリン抵抗性を高める可能性があります。さらに、フルクトースシロップなどの人工甘味料が使用されている場合、それが実際には通常の砂糖以上に血糖値上昇を引き起こしやすいです。

普段から水や無糖のお茶に飲み替えることが、血糖値の管理には効果的な方法です。例えば、水分補給に麦茶やハーブティーを選ぶことで、カロリーや糖分の摂取を避けることができます。

ジュースやアルコールの影響

ジュースやアルコールも血糖値を上昇させる大きな要因となります。まず、果汁100%ジュースも含めて、多くのジュースには大量の果糖が含まれており、これは急速に血糖値を上昇させる原因となります。特に朝食時に摂取することで、急激な血糖スパイクを引き起こすことがあります。

一方、アルコールはその種類や摂取量に応じて血糖値に複雑な影響を及ぼします。ビールや甘いカクテルなどには高い糖質が含まれており、これらは直接的に血糖値上昇を引き起こします。ワインも果糖が多く含まれているため、過剰な摂取は避けるべきです。

また、アルコールの摂取は肝臓の糖新生を抑制し、これにより血糖値が急激に低下する「低血糖」を引き起こすリスクも存在します。特に糖尿病治療中の方や、インスリンや他の血糖値管理薬を使用している方にとって、アルコールの摂取は多くのリスクが伴います。

そのため、ジュースやアルコールは適量に抑え、できる限り糖分を含まない選択をすることが推奨されます。炭酸水やレモン水などの代替飲料が健康的な選択肢として挙げられます。

まとめ:血糖値管理は飲み物選びから始めよう

血糖値を適切に管理するためには、日常的に摂取する飲み物をしっかりと選ぶことが非常に重要です。特に高血糖や糖尿病のリスクがある方にとって、食後の血糖値上昇を抑えるための飲み物を選ぶことは、健康維持や生活習慣病予防に大きな役割を果たします。

血糖値を下げる効果のある飲み物として、桑の葉茶やルイボスティー、黒豆茶などがおすすめです。これらの飲み物は、血糖値をコントロールする効果だけでなく、その他の健康効果も期待できます。

また、血糖値を上がりにくくする飲み物の選び方として、糖質やカロリーの少ないもの、人工甘味料の少ないものを選ぶことがポイントです。市販品を購入する際には、ラベルをよく読み、トクホなどの特定保健用食品を活用することも有効です。

日常生活で簡単に取り入れられる方法で血糖値管理を始めることで、中長期の健康維持に繋がります。健康な生活を送るために、今日から飲み物選びを見直してみましょう。

血糖値管理は毎日の小さな積み重ねから始まります。適切な飲み物を選ぶことで、より健康的で充実した生活を送ることができるでしょう。

健康野草茶の布袋農園