健康や環境への意識が高まる中で、日々の暮らしに“やさしい選択”を取り入れたいと考える方が増えています。その一つが「オーガニック製品」。中でも、心と体をほっと落ち着かせてくれるお茶は、気軽に始めやすい自然派の選択肢として注目されています。
この記事では、そんな“有機茶(オーガニックティー)”がどのようにわたしたちの暮らしに寄り添い、安心感をもたらしてくれるのかを、紐解いていきます。
有機茶とは何か?
有機茶とは、化学肥料や農薬に頼らず、自然の力を活かして栽培されたお茶のこと。栽培から製造まで、できるだけ自然に寄り添った方法でつくられているため、「安心して楽しめるお茶を選びたい」というナチュラルライフを目指す方々から、長く愛されてきました。
有機茶づくりでは、土壌や水の状態を大切にし、生きものたちの営みにも配慮した農法が用いられています。こうした取り組みにより、環境への負荷を抑えながら、持続可能な農業を支えることにもつながっているのです。
お茶の味わいも、有機ならではの魅力のひとつ。自然の力でじっくりと育まれた茶葉は、雑味が少なく、すっきりと澄んだ風味が特徴と言われています。飲むたびに、自然の恵みをそのまま感じられるような一杯になるかもしれません。
「環境にも、自分や家族にもやさしいお茶を選びたい」——そんな健康志向の高い方や環境に配慮する方にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。日々のティータイムに、自然の風味豊かなお茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。
オーガニック茶の種類と、風味のちがい
ひと口に「オーガニック茶」といっても多種多様。栽培方法が共通していても、産地や製法によって香り・味・風味はがらりと変わります。なかでも、緑茶・紅茶・ウーロン茶は、親しまれている代表的な3種です。
オーガニック緑茶
日本をはじめアジア各国で広く飲まれている緑茶。鮮やかな緑色とさっぱりとした味わいが特徴で、ほどよい渋みと香りが口の中に広がります。自然のめぐみで育まれた茶葉だからこそ、やわらかく澄んだ味わいを楽しめるという声も。
緑茶の茶の木には、チャノミドリヒメヨコバイやチャハマキ等の害虫や炭疽病などの病気対策に農薬が使われます。葉を収穫するため、葉を食べる虫への対策は欠かせずそのために農薬を使いますが、オーガニックにするには手作業で対策をしなければなりません。作業量も途方もない物となり、オーガニック栽培はとても難しいのが現状です。
オーガニック紅茶
世界中で愛されている紅茶は、香り高く、コクのあるまろやかな味が魅力です。有機栽培の紅茶は農薬などに頼らず育てられているため、素材本来の香りが感じられ、ゆったりとしたティータイムにぴったりです。
紅茶も緑茶と同じ茶の木ですので、同じような対策を農薬で行う必要があります。紅茶の産地はスリランカやインド、中国のなかでも標高の高い冷涼な地で行われることが多く、日本より病害虫の発生はやや少ないとも言われています。
オーガニックウーロン茶
緑茶と紅茶の中間にあたる“半発酵茶”。焙煎香や発酵による深い香ばしさが特徴で、個性的な味わいを楽しみたい方におすすめです。油っぽい食事にも相性がよく、日常の食卓でも活躍してくれます。
烏龍茶は半発酵茶で、外観の美しさよりも香気・風味が優先されるため農薬で見た目を整える必要性は緑茶より少ないとは言えますが、それでも病害虫対策はしなければならずオーガニック栽培は難しい側面があります。
これらは、飲み方やシーンによってさまざまな楽しみ方ができます。どのお茶が自分の好みに合うか、気分に合わせて選んでみるのも楽しい時間になるはずです。ぜひ、あなたの暮らしにぴったりな一杯を見つけてみてくださいね。
無農薬栽培という選択が、もたらすやさしさ
お茶の原料である茶葉が、農薬に頼らずに育てられているという安心感。そんな“無農薬栽培”は、体にやさしい選択肢を求める方にとって、うれしいポイントのひとつです。
さらに、農薬を使わないことで、土や水、大気への負荷も少なくなり、環境への配慮にもつながります。自然のめぐみをできるだけそのまま届けようとする姿勢が、多くの人に選ばれている理由なのかもしれません。
有機栽培と無農薬栽培、どう違う?
「無農薬」と「有機」——どちらも自然にやさしいイメージがありますが、実は少しだけ違いがあります。
無農薬栽培は、その名のとおり栽培する際に農薬を使わない方法。一方で、有機栽培は、化学合成農薬の使用を禁止し、有機JAS規格で認められた天然由来の農薬や肥料や、昔からの方法で土壌の健康を守る工夫(例えば、虫を寄せつけないために天敵を利用するなど)を用いるなど、より幅広い視点での取り組みが求められています。
また、有機栽培には「有機JAS認証」という公的な基準があり、第三者による厳しい審査をクリアしていることも特徴のひとつ。無農薬栽培は農薬を一切使わない厳しさはあるものの、有機栽培は天然由来の農薬を用いることで、より一歩踏み込んだ“サステナブルな農法”として注目されています。
どちらも、自然と向き合いながら大切に育てられた茶葉であることに変わりはありません。自分のライフスタイルや価値観に合わせて、選んでみてくださいね。
化学肥料を使わないという安心感
化学肥料を使わずに育てられたお茶には、「できるだけ自然のままで届けたい」という生産者の思いが込められています。土に余計な負担をかけず、自然の循環の中で茶葉を育てることで、すっきりとした味わいのお茶に仕上がることもあります。
また、「余計なものをできるだけ取り入れたくない」と考える方にとって、有機栽培や無農薬栽培のお茶は、安心して取り入れやすい選択肢のひとつ。お子さまや年配の方と一緒に楽しむ場面でも、選ぶ理由になることが多いようです。
「長く続けられるものを選びたい」「体にやさしいものを探している」そんな気持ちに寄り添ってくれるのが、化学肥料を使わないお茶の魅力かもしれません。
農薬を使うことにも、理由があります
ここまで、有機栽培や無農薬のお茶の魅力をお伝えしてきましたが、だからといって「農薬=悪」と決めつけることは、私たちが目指したい姿ではありません。
たとえば、厳しい気候や虫の被害、病気のリスクなどに向き合いながら、おいしくて安全なお茶を安定して届けるために、必要最小限の農薬を使う——そんな誠実な選択をしている生産者さんもたくさんいらっしゃいます。
日本の農薬基準はとても厳しく、通常使用量で健康被害が起こることは考えにくく、さらに再評価制度により旧来認められた農薬も近年の検査技術で再評価を進める制度も実行されています。
農薬を使うことには、それぞれの農家の事情や、守りたいものがあります。私たち消費者にできるのは、それぞれの栽培方法に込められた背景や意図に目を向け、自分の価値観に合った選択をすること。
どんなお茶にも、つくり手の想いが込められているということを、忘れずにいたいですね。
「有機JAS」って? 信頼のしるしになるマーク
お店で見かける「有機JASマーク」。なんとなく「体に良さそう」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、日本農林規格(JAS)が定めた“オーガニック”の基準をクリアした農産物や加工食品につけられる認証マークです。
有機JAS認証を受けるためには、化学肥料や合成農薬を使用しないことはもちろん、土や水、まわりの生きものへの影響も考慮した「環境にやさしい農法」であることが求められます。審査はとても厳しく、定期的な検査を通じて、きちんと管理がされているかどうかが定期的にチェックされ続けます。また、栽培区域や機器の管理についても厳格な規定があり、汚染を防ぐための対策が求められます。さらに、土壌の健康状態管理や水質管理も重要です。これにより、階層水からの化学物質の混入を防ぎます。このような徹底した管理体制により、有機製品の品質は高く保たれ、安全性が確保されます。
このマークがついているお茶は「誰が見ても、ちゃんとした基準で育てられている」と言える信頼のしるし。特にオーガニック製品を初めて選ぶ方にとっては、ひとつの安心材料になります。
有機JAS認証の取得には、パッケージ資材や関連物品の保管場所を明確に分ける必要があります。布袋農園の野草茶は甜茶など一部を除いて無農薬ではありますが、資材の保管場所が一箇所しか無いため残念ながら有機JAS認証の取得ができていません。
布袋農園のお茶は、すべて無農薬・無添加 |
布袋農園では、美しい大地で育った元気な野草を使い、様々な健康茶を生み出しています。![]() 布袋農園では、美しい大地で育った元気な野草を使い、様々な健康茶を生み出しています。 細部までこだわって、妥協せず、丁寧に作られているのが特徴です。 ・無農薬(残留農薬不検出)&無添加&国内製造 ・手摘みした高品質な茶葉だけを使用 ・こだわりの焙煎で香ばしくまろやかな飲みやすさを追及 毎日手軽に飲んで欲しいという想いから、ティーバッグタイプを採用していますが、そのティーバッグにも無漂白のものを使用するなど、私たちは「とにかく身体に良いものを届けたい」という気持ちを常に大切にしています。 自分のために、そして大切な人のために、布袋農園がじっくりと心を込めて作ったスギナ茶を生活に取り入れてみませんか。 壮大で美しい自然の恵みによって、あなたの人生がより輝かしいものになることを祈っています。 |
毎日の暮らしに、有機茶というやさしさを
慌ただしく過ぎていく日々の中で、ほっとひと息つける時間はとても貴重なもの。そんなひとときに、有機茶をそっと添えてみると、少しずつ“自然に寄り添う暮らし”が始まるかもしれません。
無理に生活を変えるのではなく、今の自分に合ったペースで取り入れていけるのが、有機茶のいいところ。体にやさしいものを選びたい方にも、自然とのつながりを感じたい方にも、きっと穏やかな時間を届けてくれるはずです。
お茶の時間が、もっと好きになる
お気に入りのカップにお湯を注ぎ、有機茶の湯気と香りに包まれる。その瞬間、忙しい日常のリズムがふっと緩んで、「自分のための時間」が始まります。
有機茶は、そのまま味わうのはもちろん、気分に合わせてアレンジするのもおすすめです。たとえば、レモンを数滴たらして爽やかに、ハチミツを加えてやさしい甘みに。夏はアイスティーに、冬はジンジャーやスパイスを添えてぽかぽかに。四季に寄り添う飲み方ができるのも、自然の恵みであるお茶ならではです。
ティータイムは、単なる「飲む時間」ではなく、自分と向き合い、整えるひととき。ほんの5分でも、香りを深呼吸して味わうだけで、心がすっと落ち着くことがあります。
毎日のルーチンに有機茶を取り入れて、「心と体にやさしい時間」を、ぜひあなたの暮らしの中に。
家族で囲む、あたたかなティータイム
忙しい毎日のなかでも、家族みんなで一緒にお茶を囲む時間があると、それだけで心がゆるむもの。有機茶は、大人はもちろん、小さなお子さんからご年配の方まで、家族みんなで楽しみやすい飲みものです。
休日のおやつタイムや、夕食後のくつろぎのひとときに。おそろいのカップを出して、お茶を注ぐだけで、いつもの日常がちょっとだけ特別に感じられるかもしれません。
手作りのお菓子や果物を添えて、子どもたちと季節のアレンジティーを楽しむのも素敵ですね。夏は冷たく冷やして、冬は湯気のたつカップであたたかく。四季を感じながら、お茶のある時間を囲む——そんなゆるやかな習慣は、家族の絆もやさしく深めてくれます。
健康に気をつけたい今だからこそ、「安心できるものを、みんなで」。
家族の真ん中に、有機茶のある暮らしを。
まとめ:今日から少しずつ、有機茶のある暮らしへ
農薬や化学肥料に頼らず、自然の力で育まれた有機茶。そんなお茶を日々の暮らしに取り入れることは、自分や家族のからだをやさしくいたわるだけでなく、地球にもやさしい選択になります。
安心して口にできるものを選びたい方、環境への負担を少しでも減らしたい方、そして、忙しい日々のなかでもほっとできる時間を大切にしたい方へ。有機茶は、そんなあなたの毎日に、そっと寄り添ってくれます。
お気に入りのカップに、お湯を注いで。今日からできるナチュラルな暮らし、始めてみませんか?
健康野草茶の布袋農園
