近年、健康志向の方々の間で注目を集めているごぼう茶。その豊富な栄養成分と、自宅で手軽に作れる簡単さが人気の理由です。この記事では、ごぼう茶の作り方から材料選び、効能、そして茶殻を使ったアレンジレシピまで詳しく解説します。毎日の健康習慣として取り入れてみませんか。

執筆者:
布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太
野草茶・ハーブティー・薬膳茶を研究し、美味しく健康効果の高いお茶を求め日本各地を訪ねている専門家。
腸内細菌の遺伝子検査によるアドザイザーも行っており、「健康は腸から、腸は食物繊維から、食物繊維はお茶から」が口癖。
パーソナル薬膳茶マイスター、パーソナルヘルス協会認定パーソナル腸活コーチ、経営学修士
ごぼう茶とは?その効能と魅力
ごぼう茶は、新鮮なごぼうを皮ごと焙煎して作られる健康茶です。ごぼうの持つポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境の改善やデトックス、代謝向上など、多彩な健康効果が期待されています。
香ばしい風味とすっきりした飲み口が特徴で、毎日続けやすいのも魅力のひとつです。家庭で手作りできる簡単レシピとして人気があり、国産ごぼうを使うことでさらに安全・安心に楽しめます。
ノンカフェインなので、妊娠中や授乳中の方、お子様から高齢の方まで、幅広い年齢層におすすめできる健康茶です。便秘改善を目指す方や、美容を意識している方にもぴったりの飲み物といえるでしょう。
ごぼう茶の基礎知識
ごぼうは日本では古くから薬用植物としても知られており、根菜の中でも特に食物繊維が豊富な野菜として親しまれてきました。ごぼうの皮には多くの栄養素が含まれているため、皮ごと使用することが重要なポイントです。

デトックス効果と腸内環境改善
ごぼう茶に含まれる豊富な食物繊維には、腸内の善玉菌を増やし腸活をサポートする働きがあります。特にイヌリンという水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整える働きがあります。
善玉菌が増えることで、腸内環境が改善され、便秘の解消だけでなく、免疫力の向上にもつながるとされています。また、腸内環境が整うことで、ビタミンの合成が促進され、肌荒れの改善や疲労回復にも効果が期待できます。
ごぼうには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。不溶性食物繊維は水分を吸収して便のかさを増やし、腸を刺激して排便を促す働きがあります。この2種類の食物繊維が相乗効果を発揮することで、スムーズな排便習慣をサポートします。
さらに、皮ごと使ったごぼう茶はポリフェノールが豊富で、抗酸化作用により体内の老廃物の排出を助けます。継続して飲むことで腸内バランスが整い、体の内側からすっきりとした状態を保つことができます。
代謝向上とダイエット効果
ごぼう茶は体重管理を意識する方にも注目されています。ごぼうに含まれるサポニンは、コレステロールの吸収を抑制する働きがあり、血中の脂質バランスを整えるのに役立ちます。この作用により、動脈硬化の予防や生活習慣病対策にも効果が期待されています。
また、ごぼう茶には血糖値の急上昇を抑える働きもあります。食物繊維が糖質の吸収を緩やかにするため、食後の血糖値スパイクを防ぎ、インスリンの過剰分泌を抑えることができます。これにより、体脂肪として蓄積されにくくなり、太りにくい体質づくりにつながります。
ごぼうに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールには、脂肪の燃焼を促進する働きがあることも研究で明らかになっています。体内のエネルギー代謝を活性化させることで、基礎代謝の向上をサポートします。
毎日手作りのごぼう茶を飲むことで、健康的に無理なく体型維持を目指せます。ノンカロリー、ノンカフェインという点も理想的で、香ばしくて飲みやすいので、ダイエット習慣の継続がしやすく、長期的な健康管理に最適です。
ごぼう茶の作り方

ごぼう茶は家庭で簡単に作れる健康茶です。材料も少なく、特別な道具も必要ありません。皮ごと使うことで豊富な栄養を余すことなく摂取できます。ここでは、基本的な作り方を詳しく説明します。
必要な材料
ごぼう茶を作る際は、国産ごぼうと水のみでシンプルに作ることができます。ごぼう1本(約200g)で作ることができます。
材料がシンプルだからこそ、素材の品質にこだわることが重要です。特にごぼうの選び方が、ごぼう茶の味や効能を大きく左右します。
国産ごぼうの選び方
ごぼう茶の健康効果を最大限に引き出すためには、国産ごぼうの選び方が重要です。農薬や化学肥料が少ない産地のものを選ぶことで、安全性はもちろん、風味や栄養素も活かせます。
見た目は細長くて表面がきれいなもの、しなやかで折れにくいものがおすすめです。太すぎるごぼうは中心部が硬くなっていることがあるので、中程度の太さのものを選ぶとよいでしょう。新鮮なごぼうは土の香りが強く、ハリがあり、切り口がみずみずしく変色していません。
皮ごと使うので、泥をよく落とし、できれば有機栽培のごぼうを選ぶとより安心です。皮ごとの使用でポリフェノールや食物繊維がたっぷり摂れるため、信頼できる産地のものを選びたいですね。
手順
ごぼう茶はスライス・乾燥・焙煎という3ステップで完成します。それぞれの工程にポイントがありますので、丁寧に進めていきましょう。
皮ごとスライスする方法
ごぼう茶作りで大切なのは、皮ごと使うことです。ごぼうの皮にはポリフェノールなどの健康効果を高める成分が多く含まれています。皮を剥いてしまうと、せっかくの栄養が失われてしまうので注意しましょう。
まず、国産ごぼうをたわしでしっかり洗い、泥を落とします。このとき、力を入れすぎて皮まで削り取らないよう気をつけてください。ピーラーや包丁で皮をむかずに、2~3mm程度の薄切りにスライスしましょう。
この厚みなら乾燥も早く、焙煎時に香ばしく仕上がります。スライスは包丁でも良いですが、スライサーやピーラーを使うと均一な厚さに仕上がり、より早く乾燥させることができます。
皮ごとスライスすることで、簡単レシピとして手軽に作れ、効能も余すことなく摂取できます。スライスしたごぼうは水にさらさず、そのまま次の乾燥工程に進みましょう。水にさらすと、水溶性の栄養成分が流れ出てしまいます。
天日干しと焙煎のポイント
スライスしたごぼうは、ザルやネットに重ならないように広げて天日干しします。晴れた日なら、日当たりと風通しの良い場所で2~3日ほどでしっかり乾燥します。天日干しすることで、栄養や風味を逃さず、ごぼう茶の香ばしさが引き立ちます。夜は室内に取り込み、湿気を避けるようにしましょう。完全に乾燥したごぼうは、パリパリとした食感になります。
乾燥したらフライパンやオーブンで焙煎します。フライパンを使う場合は、弱火でじっくり加熱し、焦げ付きを防ぎつつ、きつね色になるまで炒めてください。焦がさないよう、木べらで常に混ぜながら、約10~15分かけて丁寧に焙煎しましょう。焦げた香りではなく、香ばしい香りが立ってきたら完成の合図です。焙煎は香ばしさや飲みやすさに直結する重要なポイントです。
天日干しと焙煎で、ごぼう茶の効能やデトックス効果を最大限に引き出せます。
オーブンを使った乾燥方法
天日干しが難しい場合は、オーブンを使った乾燥方法がおすすめです。梅雨時や冬場など、天候が不安定な時期でも、オーブンを使えば安定した品質のごぼう茶を作ることができます。
皮ごとスライスしたごぼうを、クッキングシートを敷いた天板に重ならないように並べ、120度のオーブンで約40~50分加熱します。途中で裏返し、全体が均一に乾燥するようにしてください。
オーブン乾燥は時間が読めて、天候に左右されず安定した仕上がりになります。室内で乾燥させるため、虫がつく心配もありません。乾燥後は、フライパンで軽く焙煎すると、より香ばしい風味になります。忙しい方や毎回一定の品質で作りたい方におすすめの方法です。
ごぼう茶の飲み方とアレンジレシピ

ごぼう茶はそのまま飲むだけでなく、茶殻を使った料理のアレンジも楽しめます。栄養価の高い茶殻を捨ててしまうのはもったいないので、ぜひ活用してみてください。
基本の飲み方
ごぼう茶は焙煎したごぼうを熱湯で数分煮出して飲むのが基本です。急須やティーポットに適量のごぼう茶を入れ、沸騰したお湯を注ぎます。3~5分ほど蒸らしたら、カップに注いで完成です。濃さはお好みで調整でき、濃いめに出すとより香ばしい風味が楽しめます。
温かいまま飲むのはもちろん、夏場は冷やして飲むのもおすすめです。1日に2~3杯を目安に、朝の目覚めの一杯として、食後のリラックスタイムに、就寝前の習慣としてなど、自分のライフスタイルに合わせて取り入れてみてください。
茶殻を使った料理アレンジ
ごぼう茶の茶殻には、まだまだ食物繊維や栄養素が残っています。捨てずに料理に活用することで、より効率的に栄養を摂取できます。ここでは、茶殻を使った簡単で美味しいアレンジレシピを3つご紹介します。
ごぼう茶チヂミ

ごぼう茶の茶殻はチヂミの具材としても活用できます。茶殻に小麦粉、卵、ニラや人参、ごま油を加えてよく混ぜ合わせます。
フライパンに油を熱し、生地を平らに広げて焼き色が両面付くまでじっくり焼きます。表面がカリッとするまで焼くのがポイントです。
ごぼうの香ばしさと食物繊維が加わり、腸活やデトックス効果にも期待できます。ポン酢や醤油ダレ、コチュジャンを混ぜたタレとも相性抜群で、ご家族みんなで楽しめる健康志向の一品としておすすめです。
茶殻の揚げ餃子

ごぼう茶の茶殻と豚ひき肉、キャベツ、ねぎを細かく刻んで混ぜ合わせ、餃子の皮で包みます。茶殻はみじん切りにすると食べやすくなります。しょうがやにんにくを加えると、より風味豊かになります。
油でカラッと揚げれば、茶殻の揚げ餃子が完成します。揚げることで茶殻の香ばしさがさらに引き立ち、サクサクとした食感が楽しめます。デトックス効果や腸内環境の改善を意識しながら、家族全員で美味しくいただけます。お弁当にもピッタリで、冷めても美味しい一品です。
茶殻入りだし巻き卵

ごぼう茶の茶殻を使っただし巻き卵は、朝食やお弁当にぴったりの一品です。ボウルに卵を割り入れ、細かく刻んだ茶殻、だし汁、みりん、醤油を加えてよく混ぜます。
卵焼き器を熱してサラダ油を薄くひき、卵液を少しずつ流し入れながら巻いていきます。茶殻の香ばしさとシャキシャキとした食感が、いつものだし巻き卵に新しい美味しさを加えてくれます。
冷めても美味しいので、お弁当のおかずにも最適です。食物繊維も手軽に摂取でき、健康的な和食の一品として毎日の食卓に取り入れやすいレシピです。
よくある質問
ごぼう茶の作り方や飲み方、保存方法などの疑問がよく寄せられます。ここでは、代表的な質問にお答えします。
作り方に関する疑問
Q: ごぼう茶はどれくらい乾燥させればよいのですか?
天日干しの場合は晴天で2~3日、オーブンなら120度で40~50分が目安です。天候や湿度によって乾燥時間は変わりますので、触ってパリパリになっているか確認してください。乾燥が不十分だとカビが生える原因になるので、しっかり乾燥させましょう。
Q: 茶殻はどのように料理に使えますか?
茶殻は炒め物や餃子、チヂミ、揚げ物など様々なレシピに活用できます。細かく刻んでハンバーグに混ぜたり、スープに入れたりするのもおすすめです。食物繊維が豊富に残っているので、無駄なく栄養を摂取できます。
Q: 焙煎の温度や時間はどれくらいですか?
フライパンの場合は弱火で10~15分、オーブンの場合は150~160度で10~15分が目安です。焦がさないよう、こまめに確認しながら焙煎しましょう。飲みやすさや香ばしさを重視するなら、焙煎方法を工夫すると良いでしょう。
効能に関する質問
Q: ごぼう茶にはどんな健康効果があるのですか?
ごぼう茶は豊富な食物繊維やポリフェノールにより、腸内環境の改善やデトックスに役立ちます。サポニンには脂肪の蓄積を抑える働きがあり、ダイエット中の方にもおすすめです。
また、抗酸化作用により、アンチエイジング効果も期待できます。イヌリンの働きで血糖値の急上昇を抑える効果もあるとされ、生活習慣病の予防にも役立つ可能性があります。
Q: ダイエットや腸活に本当に役立つのですか?
食物繊維が豊富なため、便通の改善や腸内環境の正常化に効果が期待できます。継続して飲むことで、体質改善につながる可能性があります。ただし、ごぼう茶だけでなく、バランスの取れた食事や適度な運動も大切です。
Q: いつ飲むのが効果的ですか?
特に決まりはありませんが、朝起きてすぐや食事の前後に飲むと、デトックス効果や食事の栄養素の吸収を助ける効果が期待できます。また、就寝前に飲むとリラックス効果も得られます。
Q: 妊娠中や授乳中でも飲めますか?
ノンカフェインで妊娠・授乳中の方も安心して飲めます。ただし、体質によっては合わない場合もありますので、心配な方は医師に相談してから飲み始めることをおすすめします。
Q: 飲みすぎると副作用はありますか?
ごぼう茶は自然の食材から作られていますが、食物繊維が豊富なため、過剰に摂取すると腹痛や下痢をひき起こす場合があります。初めてごぼう茶を飲む場合や、体調が優れない時などは注意して飲みましょう。また、キク科のアレルギーがある方は避けてください。

まとめ:ごぼう茶の魅力と手軽さ
この記事では、ごぼう茶の作り方から材料選び、皮ごとスライスする方法や天日干し・焙煎・オーブンを使った乾燥のポイント、茶殻のアレンジレシピまで詳しく紹介しました。
家庭で手作りできるごぼう茶は、健康効果やデトックス、腸活などさまざまな効能が期待でき、誰でも簡単に始められます。材料もシンプルで、特別な道具も必要ありません。国産ごぼうを使うことで安全性も高く、家族みんなで安心して飲むことができます。
ノンカフェインなので、お子様からお年寄りまで、時間を気にせず楽しめるのも嬉しいポイントです。茶殻も料理に活用できるため、無駄なく栄養を摂取できます。
毎日続けることで、腸内環境の改善や体質改善にもつながるでしょう。ごぼう茶を通じて、美味しく楽しく毎日を健やかに過ごしましょう。
健康野草茶の布袋農園


