血糖値を下げる方法を探している方や、健康診断で血糖値が高いと指摘されて不安を感じていませんか。食後高血糖やインスリン抵抗性、糖尿病予防などのキーワードが気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、血糖コントロールに役立つ食事療法・運動療法・生活習慣の改善方法まで、医療や栄養学の観点からわかりやすく解説します。血糖値管理に必要な知識と具体的な対策方法を身に付けて、将来の健康リスクを減らしましょう。
私の家系は父も母も糖尿病家系。日頃から十分に気をつけています。。。

執筆者:
布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太
野草茶・ハーブティー・薬膳茶を研究し、美味しく健康効果の高いお茶を求め日本各地を訪ねている専門家。
腸内細菌の遺伝子検査によるアドザイザーも行っており、「健康は腸から、腸は食物繊維から、食物繊維はお茶から」が口癖。
パーソナル薬膳茶マイスター、パーソナルヘルス協会認定パーソナル腸活コーチ、経営学修士
血糖値を下げるための基本
血糖値を下げるには、食事・運動・生活習慣の見直しが基本です。この3つの要素をバランスよく整えることで、無理なく健康的な血糖値を維持することができます。どれか一つだけに偏るのではなく、毎日の習慣として丁寧に管理していくことが大切です。

血糖値とは?
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度を指します。私たちが食事で摂取した糖質は体内で分解され、ブドウ糖となって血中に吸収されることで血糖値が上昇します。健康な状態では、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値を適切にコントロールしています。
しかし、何らかの理由でインスリンの分泌量が不足したり、インスリンの働きが弱くなったりすると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。特に食後に急激に血糖値が上昇する「食後高血糖」や「血糖値スパイク」は、健康診断で指摘されることも多く、放置すると糖尿病のリスクが高まります。日常生活の中で血糖値を意識して管理することが、将来の健康リスクを減らすために重要です。
血糖値が高くなる原因
血糖値が高くなる主な原因には、糖質中心の食事、食物繊維の不足、運動不足、ストレス、睡眠不足などが挙げられます。特に白米やパン、麺類などの精製された炭水化物ばかりを食べていると、食後高血糖を招きやすくなります。
また、インスリンが十分に分泌されない状態や、インスリンが正常に働かない「インスリン抵抗性」があると、血糖値のコントロールが難しくなります。インスリン抵抗性は、肥満や運動不足、ストレスなどによって引き起こされることが知られています。
さらに、腸内環境の乱れや不規則な生活習慣も、HbA1c数値の上昇や血糖値スパイクを引き起こす要因となります。HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均的な血糖値を反映する指標で、糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に用いられます。生活習慣病の予防のためにも、これらの原因を理解して適切な対策をとることが大切です。
食事療法
食事療法では、血糖値を下げる食材や調理法、食べ方を工夫することが重要です。栄養バランスの取れた献立を心がけながら、血糖値の急上昇を防ぐ食べ方を実践しましょう。
低GI食品を選ぶコツ

低GI食品は、食後の血糖値上昇を緩やかにする特長があります。GI(グリセミック・インデックス)とは、食品が血糖値を上昇させるスピードを数値化したもので、低いほど血糖値の上昇が穏やかになります。
主食を選ぶ際は、白米より玄米や雑穀米、白いパンより全粒粉パンに置き換えることで血糖値スパイクを防ぐことができます。野菜や豆類、きのこ、海藻といった食物繊維が豊富な食材もGI値が低いのでおすすめです。逆に、白米やうどん、菓子パンなどの精製された炭水化物はGI値が高めなので、食べる量や頻度に注意が必要です。
購入時には栄養表示や原材料もチェックし、低GI食品を日常的に選ぶよう心がけましょう。インスリン抵抗性の改善にもつながるため、食事療法の一部として積極的に取り入れてみてください。
食物繊維豊富な食材を摂る
食物繊維は血糖値の急上昇を抑える重要な役割があります。食物繊維を多く含む食品を食べると、糖質の吸収スピードが遅くなり、血糖値が緩やかに上昇するようになります。また、食物繊維は腸内環境を整える働きもあるため、健康維持に欠かせない栄養素です。
野菜類全般、きのこ、海藻、豆類、雑穀などを毎食意識して摂取することで、血糖値コントロールやHbA1cの数値改善にも効果が期待できます。例えば、納豆、ひじき、切り干し大根、オートミール、ブロッコリー、ほうれん草などがおすすめです。
食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と溶けない「不溶性食物繊維」があり、両方をバランス良く摂ることがポイントです。水溶性食物繊維は海藻や果物、オートミールなどに多く、不溶性食物繊維は野菜や豆類、きのこなどに豊富です。日常の食事にこれらの食材を加えて、健康的な体作りを目指しましょう。
糖質を減らす食事メニュー

糖質を減らすためには、主食の量や種類をコントロールすることが大切です。ただし、極端な糖質制限は体調不良を招く可能性があるため、適度な調整を心がけましょう。
例えば、白米の代わりに玄米や雑穀米を選んだり、パンなら全粒粉のものに変更したりすると、血糖値の上昇が緩やかになります。じゃがいもやかぼちゃ、さつまいもなど糖質が高めの野菜は量を抑え、たんぱく質や食物繊維が豊富な食材をメインに取り入れてください。
卵、鶏むね肉、豆腐、魚介類、大豆製品など、低糖質でバランスの良い食材を中心にメニューを組み立てるのがおすすめです。調味料にも注意が必要で、砂糖やみりんは控えめにし、酢やオリーブオイル、レモン汁などを活用すると、風味豊かで健康的な料理になります。無理なく美味しく続けられる工夫をしながら、適度にコントロールしましょう。
食べる順番に気を付ける
食べる順番を工夫するだけで、食後高血糖を防ぎやすくなります。この方法は「ベジファースト」とも呼ばれ、医療現場でも推奨されている食事法です。
まず野菜や海藻などの食物繊維を先に食べることで、糖質の吸収が穏やかになり、血糖値スパイクを防ぐ効果が期待できます。食物繊維が胃腸で糖質を包み込み、吸収スピードを遅らせる働きがあるためです。次に肉や魚などのたんぱく質を含む主菜を食べ、最後にご飯やパンなどの主食を食べる順番にすると、満腹感が持続し過食予防にもなります。
毎日の習慣に取り入れやすい方法なので、家族みんなで実践するのもおすすめです。外食の際にも意識できる簡単な方法ですので、ぜひ試してみてください。
運動療法
運動療法は血糖値を下げる効果的な方法の一つです。運動することで筋肉が糖を消費し、インスリンの働きも良くなるため、血糖値のコントロールがしやすくなります。
ウォーキングの効果

ウォーキングは誰でも始めやすく、血糖値コントロールに優れた運動方法です。特別な道具や施設も必要なく、自分のペースで続けられるのが魅力です。
歩くことでインスリンの感受性が向上し、筋肉による糖質の消費量が増加します。特に食後30分から1時間以内にウォーキングを行うと、食後高血糖や血糖値スパイクの軽減につながることが様々な研究で明らかにされています。食後に体を動かすことで、血液中の糖が筋肉に取り込まれやすくなるのです。
週3〜5回、1回20分以上のウォーキングを続けることで、糖尿病予防やHbA1c値の改善にも効果が期待できます。最初は短い時間から始めて、徐々に歩く時間や距離を延ばしていくと良いでしょう。通勤時に一駅分歩く、買い物に歩いて行くなど、日常生活の中で工夫してみてください。
有酸素運動がおすすめ
有酸素運動は血糖値を下げる働きがあるため、日常的に取り入れると効果的です。有酸素運動とは、酸素を取り込みながら行う運動のことで、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、ダンスなどが代表的です。
筋肉が活発に使われることで血中の糖分が消費され、インスリン抵抗性の改善にも寄与します。また、継続することで体脂肪が減少し、内臓脂肪も減るため、メタボリックシンドロームの予防にもつながります。
運動習慣がなかった方は、軽いウォーキングから始めてみると良いでしょう。自分の体力や健康状態に合わせたペースで続けることが肝心です。持病がある方や不安がある方は、医師に相談してから始めることをおすすめします。
運動のタイミングと頻度

血糖値を効果的に下げるには、運動のタイミングと頻度も重要です。食後高血糖を防ぐためには、食事後30分から1時間以内に体を動かすのがおすすめです。このタイミングで運動すると、食事で上昇した血糖値を効率よく下げることができます。ただし、食後すぐの激しい運動は消化に負担がかかるため、軽めの運動から始めましょう。
週に3〜5回、1回20〜30分程度の運動が理想的ですが、体力や生活スタイルに合わせて無理なく続けることが大切です。毎日少しずつでも体を動かす習慣をつけることで、長期的な効果が期待できます。運動前後の水分補給も忘れず行いましょう。日々の生活に散歩やストレッチをプラスして、長期的な血糖コントロールを目指しましょう。
生活習慣の見直し
血糖値を下げたい方は、生活習慣全体を見直すことが不可欠です。食事や運動だけでなく、日々の過ごし方も血糖値に大きく影響します。
禁煙・過剰な飲酒を避ける
禁煙することで血糖コントロールが安定しやすくなり、糖尿病予防につながります。喫煙はインスリンの働きを妨げ、インスリン抵抗性を高めることが知られています。また、喫煙は血管にもダメージを与えるため、糖尿病の合併症リスクも高まります。
過剰な飲酒もインスリンの働きを妨げ、腸内環境の悪化や食欲の乱れを招いて血糖値上昇の原因になります。アルコールは肝臓での糖の代謝にも影響を与えるため、注意が必要です。お酒を飲む場合は、週に2〜3日の休肝日を設けたり、1回の飲酒量を適量に抑えたりすることが大切です。自分の体と向き合い、健全な生活リズムを取り戻しましょう。
ストレスを減らす方法
ストレスは血糖値の変動に大きく影響します。強いストレスを感じると、体内でストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)が分泌され、血糖値を上昇させる作用があります。また、慢性的なストレスが続くとインスリン抵抗性が高まり、血糖値スパイクや食後高血糖が起こりやすくなります。
ストレスを完全になくすことは難しいですが、適度な運動や趣味の時間、リラクゼーションの時間を普段から確保すると、心身のバランスが保たれます。深呼吸や瞑想、ヨガ、音楽鑑賞、家族や友人と過ごす時間を増やすこともおすすめです。自分に合ったストレス解消法を見つけて、日常生活に取り入れてみましょう。
十分な睡眠を取る

十分な睡眠は血糖値を安定させるために不可欠です。睡眠不足はインスリン抵抗性を高め、糖質代謝が悪化して血糖コントロールが乱れやすくなります。研究によると、睡眠時間が短いほど糖尿病のリスクが高まることが分かっています。
毎日6〜8時間程度の質の高い睡眠を確保することで、腸内環境の改善や身体の修復、ストレス軽減などに役立ちます。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や代謝の調整が行われるため、健康維持に重要な時間です。
睡眠のタイミングを一定に保つことも大切です。毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣をつけると、体内時計が整い、ホルモンバランスも安定します。日中の眠気やだるさが気になる方は、睡眠を見直してみましょう。寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控えることも、質の良い睡眠のために効果的です。
血糖値管理のポイント
血糖値管理のポイントは、日々のバランスの良い食事と運動、生活習慣の安定です。一つ一つは小さな積み重ねですが、継続することで大きな効果につながります。
日常生活での注意点
血糖値の安定には、これまでご紹介したさまざまな方法を日常生活に取り入れることが大切です。間食をする場合は、ナッツ類やヨーグルトなど血糖値が上がりにくいものを選ぶのがおすすめです。
ストレスが増えた時や睡眠不足の時は特に血糖値コントロールが乱れやすいので、自分の体調管理も意識しましょう。HbA1c数値を定期的にチェックして、医師や栄養士と相談しながら健康リスクを予防する努力が必要です。定期的な健康診断を受けることも、早期発見・早期対応のために重要です。日々の心がけが将来の安心につながります。
血糖値を下げるお茶
血糖値を下げるためには、毎日のお茶選びも大切なポイントです。どくだみ茶や桑の葉茶、黒豆茶、グァバ葉茶などが注目されており、血糖値コントロールのサポートとして習慣にしてみましょう。
どくだみ茶
どくだみ茶は日本でも古くから健康茶として親しまれており、血糖値を下げる作用が期待されています。どくだみの葉には、食物繊維やフラボノイドなどのポリフェノール成分が豊富に含まれ、腸内環境の改善に役立つと考えられています。
研究によると、どくだみに含まれるポリフェノールには、血中脂質や血糖値の上昇を穏やかにする働きがあることが示されています。また、利尿作用や抗酸化作用もあるとされ、体内の余分なものを排出する働きも期待されています。
毎日の食事とあわせて習慣的に取り入れることで、血糖値コントロールや糖尿病予防をサポートできる可能性があります。独特の風味があるため、最初は薄めに淹れて慣れていくのもおすすめです。

桑の葉茶
桑の葉茶は、古くから健康効果があるとされ、血糖値コントロールに役立つお茶の一つです。桑の葉には食物繊維やポリフェノールが含まれ、糖質の吸収を穏やかにしたり、インスリンの働きをサポートする作用があると考えられています。
研究によると、桑の葉には糖の消化酵素に対する阻害活性があり、食後の血糖値上昇を穏やかにする効果が期待できることが分かっています。これにより、糖尿病予防につながるとして注目されています。
桑の葉茶は味にクセが少なく飲みやすいため、普段のお茶と置き換えて手軽に毎日の習慣として取り入れられます。特に食事と一緒に飲むことで、より効果的とされています。

黒豆茶
黒豆茶は抗酸化作用のあるアントシアニンや食物繊維が豊富で、血糖値を下げる効果が期待できる健康茶です。黒豆の黒い皮に含まれるアントシアニンは、ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、体の老化を防ぐ働きもあります。
毎日飲むことで、腸内環境の改善や糖質の吸収抑制、インスリン抵抗性の改善などにも効果を発揮する可能性があります。特に食後に飲むと、血糖値スパイクを抑えることができるという報告もあります。
黒豆茶は香ばしい風味で飲みやすく、ノンカフェインなので就寝前にも安心して飲めるのが魅力です。コーヒーや緑茶の代わりに取り入れることで、自然に健康的な生活習慣が身につくでしょう。
グァバ葉茶
グァバ葉茶は、血糖値コントロールや食後高血糖の予防に期待される健康茶です。グァバの葉にはポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれており、糖の吸収を穏やかにし、インスリンの働きをサポートする効果があると考えられています。
特にグァバ葉に含まれるポリフェノールは、糖を分解する酵素の働きを抑える作用があるため、食後の血糖値上昇を緩やかにすると言われています。糖尿病予防のために、日常的にグァバ葉茶を飲む習慣を取り入れる方も増えています。
グァバ葉茶は味にクセが少なく、毎日の生活に無理なく取り入れやすい点も魅力です。ほんのり甘い香りがあり、リラックスタイムのお茶としても楽しめます。
まとめ:血糖値を下げるための総合的なアプローチ
血糖値を下げるには、食事療法、運動療法、生活習慣の改善を総合的に組み合わせることが重要です。低GI食品や食物繊維を積極的に摂取し、食べる順番にも気を配りましょう。ウォーキングや有酸素運動を定期的に行い、十分な睡眠とストレス管理を心がけることで、血糖値を安定させることができます。
また、どくだみ茶や桑の葉茶、黒豆茶、グァバ葉茶などの健康茶を日常に取り入れることで、血糖値コントロールのサポートになります。毎日の積み重ねが糖尿病予防や健康維持につながります。
インスリン抵抗性や血糖値スパイクにも注意しつつ、自分に合った方法で血糖値コントロールを意識してみましょう。少しずつ習慣を整えることで、未来の自分の健康を守ることができます。完璧を目指すのではなく、できることから一つずつ始めることが大切です。生活習慣病予防のためにも、今日から無理なく始めてみませんか。
健康野草茶の布袋農園


