杜仲茶の肝臓への効果とは?健康診断の数値が気になる方へ

肝臓数値

健康診断で肝臓の数値が気になった経験はありませんか。近年、杜仲茶が肝機能の健康維持に役立つ可能性があると注目を集めています。中性脂肪やコレステロール、血圧など生活習慣病全般のケアにも期待される杜仲茶について、その効果や安全な飲み方、副作用のリスクまで詳しく解説します。

布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太

執筆者:
布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太
野草茶・ハーブティー・薬膳茶を研究し、美味しく健康効果の高いお茶を求め日本各地を訪ねている専門家。
腸内細菌の遺伝子検査によるアドザイザーも行っており、「健康は腸から、腸は食物繊維から、食物繊維はお茶から」が口癖。

パーソナル薬膳茶マイスター、パーソナルヘルス協会認定パーソナル腸活コーチ、経営学修士

杜仲茶とは

杜仲茶は、中国原産の杜仲という植物の葉から作られる健康茶です。中国では約2000年前から薬用植物として重宝されており、伝統医学では「補肝腎(肝臓と腎臓を補う)」の効能を持つとされ、健康長寿のための薬草として親しまれてきました。

最大の特徴は、ノンカフェインであること。寝る前に飲んでも眠れなくなる心配がなく、お子さまから高齢の方まで安心して飲むことができます。ドラッグストアやスーパーでも手軽に入手でき、普段のお茶として気軽に取り入れられる点も魅力です。

杜仲茶に含まれる主要成分には、ゲニポシド酸、アスペルロシド、クロロゲン酸といった健康維持に役立つ成分が豊富に含まれています。日本杜仲研究会の研究によれば、杜仲茶葉を1日6g程度(ティーバッグ2〜3袋相当)を目安に飲むことで、様々な健康効果が期待できるとされています。

杜仲茶は肝機能に良い?

肝臓は私たちの体の中で、解毒や栄養の貯蔵、エネルギー代謝など500以上もの働きをする「沈黙の臓器」と呼ばれています。日々の飲酒や脂っこい食事、ストレスなどで知らず知らずのうちに負担がかかりやすい臓器でもあります。

杜仲葉の主要成分の特徴

杜仲茶には、肝臓の健康をサポートする3つの主要成分が含まれています。

ゲニポシド酸は、杜仲茶の代表的な成分です。肝臓は毎日アルコールや食品添加物などを分解する際に、細胞にダメージを与える「活性酸素」という物質が発生しますが、ゲニポシド酸にはこの活性酸素を取り除く働きがあります。研究では、肝細胞を守る抗酸化酵素の働きを高めることが分かっています。

アスペルロシドは、杜仲茶特有の成分です。胆汁の分泌を促して脂肪の消化を助けたり、肝臓に脂肪が溜まりにくくする働きがあります。脂肪肝が気になる方にとって、注目したい成分です。実際に、高脂肪の食事を続けた場合でも、杜仲茶を飲むことで肝臓への脂肪蓄積が抑えられたという研究結果があります。

クロロゲン酸は、コーヒーにも含まれるポリフェノールの一種です。糖質の吸収を穏やかにしたり、脂肪を燃焼しやすくする働きがあります。また、炎症を抑える作用もあるため、肝臓の健康維持に役立ちます。

これらの成分は血管を広げて血流を良くする働きもあるため、肝臓だけでなく全身の健康維持にも役立ちます。

肝機能の数値にどう関わる?

健康診断で「ALT」「AST」「γ-GTP」といった項目を見たことがあるでしょうか。これらは肝臓の状態を知るための大切な数値です。基準値を超えている場合、肝臓に何らかの負担がかかっている可能性があります。

日本で行われた臨床試験では、杜仲茶を3ヶ月間飲み続けた方々において、ALTとγ-GTPの数値に改善傾向が見られました。特に、飲み始める前に数値が高めだった方ほど、良い変化が確認されています。

これは、杜仲茶に含まれる成分が肝臓の細胞を守り、血流を良くすることで肝臓への酸素や栄養の供給がスムーズになるためと考えられています。

ただし、すでに肝臓の病気と診断されている方や、数値がかなり高い方は、杜仲茶だけに頼らず、必ずお医者さんの指導のもとで適切な治療を受けることが大切です。

なぜ「杜仲茶=肝臓ケアに役立つ」と言われるのか

杜仲茶が肝臓ケアに良いと言われる理由は、いくつかあります。

まず、肝臓の細胞を守る働きや、解毒を助ける働きがあることです。さらに、中性脂肪やコレステロールの代謝を改善する効果も期待されています。

また、薬とは違って日常的なお茶として気軽に飲め、副作用の心配が少ないことも大きな理由です。血圧を穏やかに整えたり、血管の健康を保つ効果も期待できるため、肝臓だけでなく全身の健康維持にアプローチできる点が評価されています。

古くから中国で「健康長寿のお茶」として親しまれてきた伝統と、現代の研究によって明らかになってきた効果が、杜仲茶への注目につながっているのです。

杜仲茶の肝機能サポート作用

杜仲茶が肝臓の健康維持に役立つ仕組みを、もう少し詳しく見ていきましょう。

抗酸化作用が肝細胞のダメージを軽減

肝臓は毎日休みなく働いています。お酒を飲んだり、脂っこいものを食べたり、薬を飲んだりすると、肝臓はそれらを分解・処理します。この時、体に有害な「活性酸素」という物質が発生し、肝臓の細胞を傷つけてしまうことがあります。

杜仲茶に含まれる成分には、この活性酸素を取り除く「抗酸化作用」があります。イメージとしては、体の中のサビを落とすような働きです。これにより、肝臓の細胞が守られ、健康な状態を保ちやすくなります。

健康診断で肝臓の数値が気になり始めた方にとって、日々のケアとして杜仲茶を取り入れることは良い選択肢となるでしょう。

脂肪肝の改善が期待される”脂質代謝サポート”

脂肪肝」という言葉を聞いたことがありますか?これは、肝臓に中性脂肪が溜まりすぎた状態のことです。お酒をあまり飲まない方でも、食べ過ぎや運動不足で脂肪肝になることがあります。放っておくと、肝炎や肝硬変に進行するリスクがあるため、早めのケアが大切です。

杜仲茶に含まれるアスペルロシドは、胆汁の働きを助けて脂肪の消化を良くしたり、肝臓に脂肪が溜まりにくくする作用があります。クロロゲン酸は、脂肪を燃焼しやすくする働きを持っています。

実際に、脂肪肝の方を対象とした研究では、杜仲茶を飲み続けることで肝臓の脂肪が減ったという報告もあります。食生活を見直したり、適度な運動を取り入れたりすることと併せて杜仲茶を飲むことで、より効果的な肝臓ケアができるでしょう。

解毒機能(デトックス)を助けるとされる理由

肝臓は「体内のデトックス工場」とも言われています。私たちが口にする食べ物や飲み物、呼吸から入る化学物質などを無害化して、体の外に出す大切な役割を担っています。

杜仲茶に含まれる成分は、この解毒の仕組みをサポートする働きがあります。特に「グルタチオン」という、肝臓で重要な働きをする物質を増やす効果が研究で確認されています。グルタチオンは、有害物質を水に溶けやすい形に変えて、尿や便として体外へ排出する手助けをしてくれます。

現代は食品添加物や環境汚染物質など、体に入ってくる化学物質が昔よりも増えています。肝臓の解毒機能をサポートすることは、全身の健康維持にとって大切なことです。杜仲茶は、自然な形でこのデトックス機能を助けてくれる飲み物として注目されています。

血流改善が肝臓の負担低減につながるメカニズム

杜仲茶には、血管を広げて血流を良くする働きもあります。実際に、8週間杜仲茶を飲み続けた方の血圧が下がり、血流が改善されたという研究結果があります。

血流が良くなると、肝臓にしっかりと酸素や栄養が届くようになり、肝臓の細胞が元気に働けるようになります。これにより、解毒や脂肪の代謝といった肝臓の仕事がスムーズに進みます。

また、高血圧や動脈硬化は肝臓の健康にも悪影響を及ぼします。杜仲茶を飲むことで血流が改善されれば、肝臓だけでなく心臓や脳など全身の健康維持にもつながります。特に40代以降の方には、総合的な健康サポートとしておすすめです。

杜仲茶を肝臓ケアに活かす飲み方

杜仲茶の効果をしっかり実感するためには、どのように飲めば良いのでしょうか。

最適な摂取量とタイミング

杜仲茶は、1日にティーバッグ2〜3袋(茶葉で約6g)を目安に、2〜3回に分けて飲むのがおすすめです。

朝食後に1杯飲むと、これから始まる一日の代謝を後押ししてくれます。夕食後に飲めば、夜間に活発になる肝臓の働きをサポートしてくれるでしょう。肝臓は夜寝ている間に最も活発に働く臓器なので、就寝の1〜2時間前に飲むのも良い習慣です。

淹れ方のポイントは、熱湯で3〜5分しっかり抽出することです。ティーバッグの場合は、カップの中で軽く揺らしながら抽出すると、成分がしっかり出ます。温かいまま飲んでも、冷やして飲んでも効果は変わりませんので、季節や好みに合わせて楽しんでください。

何より大切なのは、毎日続けることです。お茶の効果は、1週間や2週間ですぐに実感できるものではありません。3ヶ月、半年と続けることで、健康診断の数値の変化や体調の変化を感じられるようになります。

布袋農園の杜仲茶

薬との併用に関する注意点

杜仲茶は安全性の高い飲み物ですが、お薬を飲んでいる方は注意が必要な場合があります。

血圧を下げる薬を飲んでいる方は、特に気をつけてください。杜仲茶にも血圧を下げる働きがあるため、一緒に飲むと血圧が下がりすぎてしまう可能性があります。めまいや立ちくらみを感じたら、すぐにお医者さんに相談してください。

血液をサラサラにする薬(ワーファリンなど)を飲んでいる方や、肝臓の病気で治療中の方も、杜仲茶を飲み始める前に必ず主治医に相談しましょう。杜仲茶の成分が、お薬の効き方に影響することがあります。

健康食品やサプリメントを飲んでいる方も、成分が重なっていないか確認することをおすすめします。心配な時は、お医者さんや薬剤師さんに「杜仲茶を飲んでも大丈夫ですか?」と気軽に聞いてみてください。

副作用のリスクと安全性

杜仲茶は一般的に安全なお茶ですが、体質によってはまれに体調の変化を感じることがあります。

報告されている副作用としては、お腹がゆるくなる、胃が少しムカムカする、肌に発疹が出るといったものがあります。初めて飲む時は、まず1杯から始めて、体の様子を見ながら量を調整することをおすすめします。

腎臓の働きが弱っている方や、人工透析を受けている方は特に注意が必要です。杜仲茶にはカリウムという成分が含まれており、腎臓が弱っていると体の中に溜まりすぎてしまうことがあります。このような持病をお持ちの方は、必ず主治医に相談してから飲むようにしてください。

また、「体に良いからたくさん飲もう」というのは逆効果です。何事も適量が大切。飲みすぎると、かえって肝臓や腎臓に負担をかけてしまう可能性があります。1日2〜3杯を目安に、毎日コツコツ続けることが効果的です。

妊娠中の方や授乳中の方は、念のため控えるか、お医者さんに相談してから飲むことをおすすめします。安全性に関する十分なデータがまだないためです。

健康診断で肝臓の数値に変化があった場合は、一度杜仲茶を飲むのをお休みして、お医者さんに相談してください。杜仲茶が原因なのか、他の理由なのかを専門家に判断してもらうことが大切です。

杜仲茶を取り入れたい人はこんなタイプ

杜仲茶は、こんな方に特におすすめです。

健康診断で”肝臓の数値”が気になり始めた人

「健康診断で『ALTが高め』『γ-GTPに注意』と書かれていたけど、まだ症状は何もない…」という方は多いのではないでしょうか。年齢を重ねるにつれ、こうした指摘を受けることが増えてきます。

まだ症状が出ていない段階だからこそ、早めのケアが大切です。実際に、軽度の肝機能異常がある方を対象にした研究では、3ヶ月間杜仲茶を飲み続けることで、ALTやγ-GTPの数値が改善した例が報告されています。

食生活を見直したり、お酒の量を減らしたり、運動を始めたり…そんな努力と一緒に、毎日のお茶を杜仲茶に変えてみませんか。無理なく続けられる健康習慣として、杜仲茶はぴったりです。

ただし、数値がかなり高い場合や、肝炎などの診断を受けている場合は、杜仲茶だけに頼らず、必ずお医者さんの治療を受けてください。

脂肪肝・中性脂肪が高めの人

健康診断で「脂肪肝の傾向があります」「中性脂肪が高いですね」と言われたことはありませんか。最近は、お酒を飲まない方でも、食べ過ぎや運動不足で脂肪肝になる「非アルコール性脂肪肝」が増えています。

脂肪肝は、放っておくと肝炎や肝硬変に進行するリスクがあります。でも、早めにケアすれば改善できる可能性も高い状態です。

杜仲茶に含まれるアスペルロシドやクロロゲン酸は、肝臓に脂肪が溜まりにくくしたり、脂肪を燃焼しやすくする働きがあります。実際に、脂肪肝の方が杜仲茶を飲み続けることで、肝臓の脂肪が減ったという研究結果もあります。

「揚げ物やスイーツを控える」「週に3回は30分歩く」といった生活習慣の改善と一緒に、杜仲茶を取り入れてみてください。無理なく続けられる組み合わせが、肝臓の健康を守る近道です。

血圧や血糖値も一緒にケアしたい人

「肝臓の数値も気になるし、血圧も高め、血糖値も…」と、複数の健康課題を抱えている方は少なくありません。これらは「メタボリックシンドローム」として互いに関連し合っていることが多く、まとめてケアすることが大切です。

杜仲茶の良いところは、一つのお茶で総合的な健康サポートが期待できることです。臨床試験では、軽度の高血圧の方が8週間杜仲茶を飲んだところ、上の血圧が平均10mmHg、下の血圧が平均5mmHg下がったという結果が出ています。

また、クロロゲン酸は食後の血糖値の上昇を穏やかにする働きもあるため、血糖値が気になる方にも適しています。

「あれもこれもケアしなきゃ…」と考えると大変ですが、杜仲茶なら毎日のお茶を変えるだけ。シンプルな健康習慣として始めやすいのが魅力です。

ただし、すでにお薬で治療を受けている方は、主治医に相談してから飲み始めてください。

ノンカフェインで安心して続けたい人

「健康茶を飲みたいけど、カフェインが気になる」という方には、杜仲茶が特におすすめです。

杜仲茶は完全なノンカフェインなので、夜寝る前に飲んでも眠れなくなる心配がありません。朝から晩まで、好きな時間に好きなだけ飲めるのは嬉しいポイントです。

お子さまからおじいちゃん、おばあちゃんまで、家族みんなで安心して飲めます。妊娠中の方や授乳中の方は念のためお医者さんに相談していただきたいですが、基本的には年齢を問わず楽しめるお茶です。

健康は、一日二日で手に入るものではありません。毎日コツコツ続けることが何より大切です。杜仲茶なら、無理なく長く続けられる健康習慣になるでしょう。

まとめ:杜仲茶を肝臓の健康維持に活用しよう

杜仲茶は、ゲニポシド酸、アスペルロシド、クロロゲン酸といった健康に役立つ成分が豊富に含まれており、肝臓の健康維持を様々な角度からサポートしてくれるお茶です。抗酸化作用で肝臓の細胞を守ったり、脂肪の代謝を助けたり、解毒機能をサポートしたり、血流を良くしたり…研究によってこうした効果が明らかになってきています。

ただし、杜仲茶は薬ではなく、あくまでも健康茶です。肝臓の健康を守るには、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠といった基本的な生活習慣が何より大切です。杜仲茶は、そうした健康的な生活を後押ししてくれるものとしてお考えください。

すでに肝臓の病気で治療を受けている方、腎臓に不安がある方、お薬を飲んでいる方は、必ず主治医に相談してから飲み始めてください。また、年に一度は健康診断を受けて、自分の体の状態をチェックすることも忘れずに。

「健康のために何か始めたい」と思っている方、まずは毎日のお茶を杜仲茶に変えてみませんか。お茶を淹れる時間、ゆっくり飲む時間が、あなたや大切なご家族の健康を守る大切な時間になることを願っています。

健康野草茶の布袋農園