杜仲茶の副作用や正しい飲み方について気になっていませんか?健康茶として注目されている杜仲茶ですが、利尿作用やダイエット、血圧降下など効果・効能が豊富な半面、摂取量や体質による副作用も知っておきたいところです。本記事では、杜仲茶の安全性や妊婦・授乳中の方への影響、無農薬・ノンカフェインの選び方まで詳しく解説します。この記事を読むことで、安心して日々の健康習慣に杜仲茶を取り入れる知識が得られます。

執筆者:
布袋農園 運営責任者 稲葉 浩太
野草茶・ハーブティー・薬膳茶を研究し、美味しく健康効果の高いお茶を求め日本各地を訪ねている専門家。
腸内細菌の遺伝子検査によるアドザイザーも行っており、「健康は腸から、腸は食物繊維から、食物繊維はお茶から」が口癖。
パーソナル薬膳茶マイスター、パーソナルヘルス協会認定パーソナル腸活コーチ、経営学修士
杜仲茶とは

杜仲茶は、中国原産の杜仲という植物の葉を使った健康茶です。杜仲は正式名称を「トチュウ」といい、トチュウ科の落葉高木で、その樹皮は古くから漢方薬として珍重されてきました。近年では葉の部分にも優れた健康成分が豊富に含まれていることがわかり、日本国内でも健康茶として人気が高まっています。
杜仲茶の大きな魅力は、ノンカフェインであることです。カフェインを気にせず、時間帯を問わず飲めるため、子どもから高齢者まで幅広い年代の方が安心して楽しめます。また、無農薬栽培のものも多く、デトックス効果や脂質代謝の改善など、現代人の健康課題に適した作用が注目されています。
味わいについても、杜仲茶はほのかに甘く、苦味が少ないのが特徴です。クセのない風味は毎日の飲み物として続けやすく、食事との相性も良好です。健康志向の方や妊婦の方など、安全性を重視する方々から選ばれることが増えています。
杜仲茶の効果・効能
杜仲茶には利尿作用、血圧降下、抗酸化、コレステロール値の改善など、多彩な効果・効能が期待できます。それぞれの作用について詳しく見ていきましょう。
利尿・便通改善効果
杜仲茶には豊富なイリドイド類やゲニポシド酸といった特有成分が含まれており、これらが利尿作用を促進します。体内の余分な水分や老廃物を効率的に排出する働きがあるため、むくみが気になる方やデトックスを意識している方には特におすすめです。
利尿作用だけでなく、腸内環境を整える作用も見逃せません。杜仲茶を日常的に飲むことで便通が改善されたという口コミも多く、自然な形で体調管理につなげることができるのです。ただし、これらの効果には個人差があるため、便通の変化が急激な場合には摂取量を調整するなどの工夫が必要です。
継続的に飲み続けることで、体のリズムが整いやすくなる点も健康習慣として魅力的です。無理なく自然なペースで体の調子を整えられるのが杜仲茶の良いところといえます。
リラックス&血圧降下効果
杜仲茶はノンカフェインであるため、神経を刺激しにくく、リラックス効果が期待できます。忙しい日常の中でも穏やかな気持ちで過ごしたい方にぴったりの飲み物です。カフェインによる興奮や不眠の心配がないため、就寝前のひとときにも安心して楽しめます。
また、杜仲茶に含まれるゲニポシド酸などの成分には血圧降下作用が認められており、健康診断で血圧の数値を気にされる中高年層から特に支持されています。血流改善やストレス軽減の効果もあわせて期待できるため、心身のバランスを整えたい方の強い味方となっています。
毎日の食事や休憩タイムに一杯の杜仲茶を取り入れることで、自然な健康維持につなげられます。高血圧予防や日々のリラックス習慣として、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
コレステロール値改善効果
杜仲茶には脂質代謝を促進する働きがあり、コレステロール値を正常に保つサポートが期待できます。この作用は、杜仲茶に含まれる特有成分であるイリドイドやゲニポシド酸によるものです。
血液中の余分なLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の減少や、動脈硬化予防にもつながるとされています。健康診断でコレステロール値が気になる方や、生活習慣病対策として健康茶を探している方にとって、杜仲茶は有力な選択肢となります。
毎日継続的に飲むことで体内の脂質バランスが整い、健康的な生活をサポートします。脂肪の代謝を助ける働きがあることから、ダイエットにも役立つ効果があるため、若年層からも注目を集めています。
抗酸化効果
杜仲茶の抗酸化効果は、体内の活性酸素の発生を抑え、老化や生活習慣病の予防に役立つとされています。ポリフェノールやイリドイドなどの抗酸化成分が豊富に含まれており、細胞のダメージを軽減する働きが期待できます。
毎日続けて飲むことで、体の免疫力向上や美肌効果まで期待する声もあります。健康志向の高い方だけでなく、美容意識のある女性にも人気が広がっているのはこのためです。
自然な形で酸化ストレスを防ぐために、杜仲茶は優れた選択肢といえます。特にノンカフェイン、無農薬の杜仲茶を選ぶことで、より安心して日々の生活に取り入れることができます。
杜仲茶の副作用について

杜仲茶は基本的に副作用の心配が少ない安全な健康茶です。ただし、体質や摂取量、特定の疾患をお持ちの方は注意が必要な場合があります。
杜仲茶は妊娠中・授乳中に安全か?
杜仲茶はノンカフェインであるため、妊婦や授乳中の女性にも比較的安心して飲めるとされています。実際、多くの健康茶と比べて刺激が少なく、妊娠中や授乳中も摂取しやすい点がメリットです。
ただし、妊婦や授乳中の方は体調が変化しやすいため、利尿作用が強い場合は水分不足や下痢など体調不良につながる可能性もあります。特にゲニポシド酸など、成分への反応には個人差がありますので、慎重に様子を見ることが大切です。
不安な場合は、無農薬・国産の杜仲茶を選び、1日1~2杯と摂取量を控えめにするのがおすすめです。体調に変化を感じた場合は飲むのを控え、気になる場合は必ず医師や専門家に相談し、安心して健康習慣に取り入れましょう。
杜仲茶の摂取量と安全な飲み方
杜仲茶は健康効果が高い一方で、適切な摂取量を守ることが重要です。一般的には1日2〜3杯程度が安全な目安とされていますが、個人差を考慮し、自分の体調に合わせて調整することが大切です。
特に血圧降下作用や利尿作用に敏感な方は、飲みすぎることで体がだるくなったり、頻尿になったりする場合もあります。ノンカフェインのため夜間の摂取も可能ですが、就寝前は体調を見ながら控えめにするのが良いでしょう。
無農薬の杜仲茶を選び、毎日継続して適量を飲むことで副作用のリスクを抑えつつ、効果を最大限に引き出せます。初めての方は少量から始めて、体の反応を確かめながら量を調整していくことをおすすめします。
飲み過ぎによる副作用(下痢・むくみ等)
杜仲茶は利尿作用や便通改善効果が強いため、飲み過ぎると下痢や腹痛が生じる場合があります。特に体質によっては、急激な排便や水分排出による脱水症状のリスクがあるため注意しましょう。
ゲニポシド酸などの成分が体内の代謝に影響し、消化器官が過敏になる場合があるため、1日に3杯以上の過剰摂取は避けるようにしてください。また、利尿作用が強く出すぎると、逆にむくみを感じる方もいます。これは体内の水分バランスが一時的に乱れることが原因と考えられます。
体調が悪くなったと感じる場合は、すぐに摂取を控え、水分補給や安静を心がけることが大切です。安全に健康効果を享受するためにも、自分の体質に合わせて杜仲茶の摂取量を調整するよう意識しましょう。
杜仲茶と血圧・薬の併用について
杜仲茶は血圧降下作用が特徴ですが、高血圧や低血圧の薬を服用している方は注意が必要です。特に降圧剤や利尿薬との併用は、思わぬ相互作用が生じる可能性がありますので、必ず医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
杜仲茶の成分によって血圧が急激に下がってしまうことや、めまい、だるさが悪化する可能性もあるため、無理な併用は避けましょう。また、利尿薬との併用では、体内の電解質バランスが崩れるリスクも考えられます。
その他、肝機能への影響やデトックス効果も考慮し、薬とのバランスを見ながら、安全に健康茶生活を送ることが大切です。自分の体調と薬の効果を確認しながら、慎重に杜仲茶を選びましょう。
杜仲茶の選び方
杜仲茶を選ぶ際には、無農薬やノンカフェインといった品質表示を確認することで、安全性や健康効果がより高まります。
無農薬・ノンカフェインの重要性
無農薬の杜仲茶は健康志向の方にとって安心できる選択肢です。農薬が使われていないことで余計な化学物質の摂取を避けられ、体にも優しい飲み物となります。特に妊婦や授乳中の女性、小さな子どもにも無農薬の杜仲茶はおすすめです。
また、杜仲茶は元々ノンカフェインで、睡眠や神経への刺激が少ない点も安全性が高い理由のひとつです。カフェインを避けたい中高年層や高齢者でも続けやすく、健康維持やデトックス、ダイエットなどさまざまな効果を得ながら安心して飲むことができます。
購入時には、パッケージに無農薬・ノンカフェインの記載があるかを必ず確認しましょう。国産のものや、栽培地が明記されている商品を選ぶと、さらに安心感が高まります。

杜仲茶の作り方

杜仲茶は市販のティーバッグや茶葉を使い、簡単に淹れることができる健康茶です。自宅で手軽に作れるため、毎日の習慣にしやすいのが魅力です。
基本の杜仲茶の飲み方
杜仲茶を美味しく安全に楽しむ基本の飲み方をご紹介します。市販のティーバッグの場合、カップに熱湯を注いで約3~5分ほど蒸らすことで、成分がしっかりと抽出されます。蒸らし時間が長いほど濃厚な味わいになりますので、お好みで調整してください。
煮出しタイプの茶葉の場合は、やかんに水と茶葉を入れて沸騰させ、弱火で5~10分ほど煮出すと香りと効果・効能が十分に引き出されます。煮出した杜仲茶は、そのまま温かい状態で飲むのはもちろん、冷蔵庫で冷やしてアイスティーとしても美味しくいただけます。季節に応じて味わい方を変えることで、飽きずに続けられます。
1日の摂取量は2~3杯程度にとどめ、飲みすぎによる副作用(下痢やむくみ)を防ぐためにも調整しましょう。無農薬・ノンカフェインのものを選ぶことで、より安心して杜仲茶の健康効果を享受できます。
作り置きする場合は、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存し、2~3日以内に飲み切るようにしてください。時間が経つと風味が落ちるだけでなく、衛生面でも注意が必要です。
まとめ:杜仲茶の副作用とその対策
杜仲茶は利尿作用や血圧降下、コレステロール値改善など多彩な効果・効能がある一方で、摂取量や体質によって副作用が生じることもあります。下痢や腹痛、頻尿、だるさといった症状が出る可能性があるため、1日2~3杯を目安に適量を守ることが大切です。
特に妊婦や授乳中の方、血圧の薬を服用している方は、医師や専門家に相談してから飲み始めることをおすすめします。薬との併用時には思わぬ相互作用が生じる可能性もあるため、慎重に判断しましょう。
無農薬・ノンカフェインの杜仲茶を選び、適量を守ることで安全に健康習慣を続けられます。初めて飲む方は少量から始めて、自分の体調に合わせて調整していくことが重要です。
杜仲茶は古くから親しまれてきた健康茶であり、現代人の健康課題にも適した優れた飲み物です。自分に合った杜仲茶を見つけて、日々の生活をより快適に、健やかに過ごしましょう。
健康野草茶の布袋農園


